地域自殺対策政策パッケージ(地域における自殺対策取組事例集)

地域自殺実態プロファイルと一緒に提供することで地域の自殺対策計画策定を支援

 地域自殺対策政策パッケージとは、都道府県および市区町村の地域自殺対策計画策定に資する施策群を、全国における先進的な取組事例とともに提示するものです。当該地域の自殺の実態を詳細に分析した地域自殺実態プロファイルと組み合わせて活用することによって、都道府県および市区町村はその地域の実情にあった地域自殺対策計画を策定することができます。

​ 地域自殺対策政策パッケージは「基本パッケージ」と「重点パッケージ」から構成されています。基本パッケージとは、ナショナル・ミニマムとして全国的に実施されることが望ましい施策群です。具体的には、「地域におけるネットワークの強化」、「自殺対策を支える人材の育成」、「住民への啓発と周知」、「生きることの促進要因への支援」、「児童生徒のSOSの出し方に関する教育」の5つの施策からなっています。なお、「児童生徒のSOSの出し方に関する教育」については、命やくらしの危機に直面したときの問題の整理や対処方法を、児童生徒の段階でライフスキルとして身につけてもらう重要な取組であることから、すべての自治体において早急に取り組んでいただきたいという趣旨で基本パッケージの中に組み入れられています。

 重点パッケージは、自殺総合対策大綱(平成29年7月)において示された重要な施策に基づき、地域において「優先的な課題」となりうる施策について詳しく提示したものであり、「子ども・若者」、「勤務・経営」、「生活困窮者」、「無職者・失業者」、「高齢者」、「ハイリスク地」、「震災等被災地」、「自殺手段」のそれぞれの対策に関する施策群が提示されております。いずれも、自治体の地域特性に応じて地域における自殺対策をより効果的に実施するために、基本パッケージに付加することが望まれる施策群です。

 

地域特性に対応した最適な自殺対策の施策に活用できる

 地域自殺対策政策パッケージを活用して地域自殺対策計画策定を行うには、まず、いのち支える自殺対策推進センターが提供する地域自殺実態プロファイルをもとに地域特性の把握と課題の整理を行うことが必要です。地域自殺実態プロファイルでは、各自治体の自殺実態の分析の結果として示される地域特性の評価結果に重点パッケージの優先度が提示されており、その優先度を考慮して重点パッケージを選択することができるようになっています。基本パッケージに加えて地域特性を考慮した重点パッケージを組み合わせることで、地域特性に対応した最適な自殺対策の施策を見いだすことができ、地域自殺対策計画の策定や地域自殺対策推進に役立てることができます。

 

自殺対策のPDCAサイクルにおいて重要な役割を担う政策パッケージ

 現行の地域自殺対策政策パッケージは、2017(平成29)年12月に、各施策に対応した地域における自殺対策取組事例の詳細をワンクリックで参照することが可能な電子媒体(PDFファイル)の形で全都道府県および政令指定都市の地域自殺対策推進センターに配布し、管轄の市区町村への配布を依頼しました。また冊子版を作成し、全ての地域自殺対策推進センターに配布しています。

 今後、当センターでは、自殺対策のPDCAサイクルに基づく評価と連動し、自殺対策政策の進捗管理や改善、有効性評価に活用できる地域自殺対策政策パッケージの開発を進めていきます。