自殺総合対策部長(子ども・若者自殺対策室長 併任)
小林 諭史 Satoshi KOBAYASHI

​ 学生時代、高校・大学とラグビー強豪校で練習に明け暮れる日々を過ごしていましたが、身近な人を自殺で亡くしたことをきっかけに、大学で臨床心理学、大学院では脳機能研究に取り組むようになりました。並行して精神科病院での心理士業務と自治体心理相談員として活動してきましたが、心理の立場からできる支援・介入に限界を感じ学士編入学で医師になりました。現在も医師として臨床に従事しながら、働く人のメンタルヘルスケアを行う産業医としても活動しています。


 いのち支える自殺対策推進センターの自殺総合対策部は「子ども・若者自殺対策室」、「自殺対策政策室」、「相談対応支援室」、「国際連携室」の4つで成っています。各部署の担当者は様々な分野・立場で自殺対策に取り組んできたスペシャリストです。自殺総合対策部としては、調査・研究に加えて、実際の支援現場の実情を踏まえ、自殺対策に資する実効性のある施策を立案・提言し、必要な資源や関係する人を繋ぐHub役として実現に向けて尽力します。


 日本において自殺者数は減少傾向にある中、子ども・若者の自殺は減少していません。将来ある子ども・若者のいのちを救うために、私は心理をバックグラウンドとした現役の臨床医として、現場で感じた課題を施策に生かし、自殺対策に資する実効性のある対策は全てやる決意で取り組んでいます。また、日々のセンターの業務と並行して、臨床現場に立ち続けることを大切にしています。臨床現場で垣間見る社会の歪みや、患者さんたちの悩む姿をしっかりと捉えて、これから当センターが取り組むべき自殺対策の着眼点と原動力にしていきたいと思っています。